元利、元金の違いってなに?

ahiruです。

定期預金をするときに見かける言葉「元利継続がんりけいぞく」「元金継続がんきんけいぞく」、住宅ローンを組むときに見かける「元利均等返済がんりきんとうへんさい」、「元金均等返済がんきんきんとうへんさい」の意味、ご存じですか?
どちらがよりお得か、ぱっと答えられますか?

今日は、それぞれの意味と、どちらがよりお得かを説明します。

目次

定期預金だと、元利継続がお奨め

クイズ1_100万は1年後いくらになる?

定期預金として、100万円を1年間、金利1%であずけました。
1年後、満期時の利息はいくらでしょうか?(税金は除く)
①1万円より多い
②1万円
③1万円より少ない
④わからない

答えは、「②1万円」ですね。(1,000,000円 × 0.01 = 10,000)

年間金利1%で100万円預けたら、1年で1万円増えます。
実際は、20.315%が税金(源泉分離課税)で徴収されるので、8,000円弱が手元に入ります。
今どきは、0.1%で預けられたらいい方ですね。

クイズ2_元利継続の場合、いくらになる?

クイズ1で、満期を迎えた定期預金を「元利継続」でさらに1年預けました。
1年後、満期時の利息はいくらでしょうか?(税金は除く)
①1万円より多い
②1万円
③1万円より少ない
④わからない

答えは、「①1万円より多い」です。

「え?1年目が1万円なのだから、2年目も1万円じゃないの?」と思った方、いますか?
ここでのポイントは、「元利継続」です。

元利継続

税引き後のお金(約8,000円)を元本(100万円)に加えて定期預金を継続することになります。
つまり、1年後、元本(1,008,000円)に対して1%の利息が付くので、1,008,000×1%=10,080円(税引き前)になるんですね。

元金継続

税引き後のお金(約8,000円)は、普通預金で受け取り、元本(100万円)で定期預金を継続することになります。
そのため、1年後の利息も変わらず、1万円(税引き前)になります。

住宅ローンの返済だと、元金均等返済がお奨め

話は変わって、今度は、銀行から借りたお金を返すケースです。

住宅ローンを借り入れるとき「元利均等返済」「元金均等返済」のいずれかを選びます。

クイズ

3,500万円を35年、金利1%で借りたとき、支払総額が多くなるのは、どちらでしょうか?
①元利均等返済
②元金均等返済

答えは、「①元利均等返済」です。

「住宅ローンシミュレーション」で見てみましょう。

「返済方法」のみ異なる条件にして、試算
結果:①元利均等返済の方が高い

試算の結果、3,500万円を35年、金利1%で借りたときの支払総額は、
①元利均等返済:41,495,820円
②元金均等返済:41,139,399円
となり、①元利均等返済の方が、356,421円ほど返済額が多くなります。

元利均等返済

毎月の支払額が一定となる返済方法。
元金+利息の合計額が一定のため、ローンを借りた直後の返済では、元金の返済額が少ない。

元金均等返済

毎月の返済額のうち、元金が一定となり、利息がローン残高に対して、変動となる。
ローン残高に対しての利息支払いのため、ローンを借りた直後の方が返済額が多くなる。

まとめ

定期預金だと、元利継続がお奨め

元利継続で預けた方が、元金に利息も加えて、預けることができるため、年数を経るごとに、もらえる利息が増えていきます。

そのため、定期預金の預入時には「元利継続」を選びましょう。

私の場合

満期後、別の金融機関の方が金利がいい場合は、「満期解約」を選択し、「元金+利息」の金額を別の金融機関に預け入れることで、疑似的に「元利継続」を行っています。

住宅ローンの返済だと、元金均等返済がお奨め

元金均等返済とした方が、利息の支払いが少なく抑えられます。

金利上昇リスクのある変動金利の場合は、特に元金が早く減る元金均等返済がよさそうです。

私の場合

「元金均等返済がお奨め」と言いながら、住宅ローンは「元利均等返済」です。
今は低金利なのと、住宅ローン控除があるため、残高が多くなる「元利均等返済」の方が得だなと思って銀行の勧める「元利均等返済」にしました。

以上、「元利、元金の違いってなに?」として、「元利継続がんりけいぞく」「元金継続がんきんけいぞく」「元利均等返済がんりきんとうへんさい」「元金均等返済がんきんきんとうへんさい」の説明と、どちらがお得なのか、をまとめました。

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この記事を書いた人

在宅フリーランス。姉妹の母。
2021年1月FP3級合格。2021年に会社員から働き方を変えようとフリーランスになりました。
ココナラ、業務委託、YouTube、コンテンツ販売などいろいろチャレンジしていることを備忘録として記録しています。

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