【退職したらやること】企業型DCからiDeCoへの切り替え

退職したらやることとして、確定拠出年金の移管があります。

元々、企業型DCに加入していた方の場合の選択肢としては、主に2つ。

  • 転職先の企業型確定拠出年金(企業型DC)への移管
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)への移管

これらの手続きを資格喪失後、6ヵ月以内に行わない場合は、国民年金基金連合会へ自動移管され、資産運用ができない形になります。

https://www.jis-t.kojingata-portal.com/retirement/portability/

今回、確定拠出年金を企業型から個人型へ移管するのは、比較的珍しいケースなのかな? と思いましたので、記録のために、残しておきます。

実際に移管したからこそわかったこと

移管手続きの時点で、これまで運用していた資産は、売却することになりますので、転職時に株価が下落しているとその影響で損失がでる可能性もあります。

企業型DCが損するからと言って転職しないというのもナンセンスです。転職はしたい時にしてください。
年金なので、その後の運用期間が10年〜20年以上取れるのであれば、その時の一時的なマイナスはすぐに取り返せると思います。

私は知らなかったのですが、損失もない市況だったので全く問題ありませんでした。

ただ、知っていると精神的なダメージも少なくて済むと思いますので、頭の片隅にいれておいてくださいね。

目次

企業型DCをiDeCoへ移すことになった経緯

企業型DCをiDeCoへ移すことになった経緯

前職で加入していた企業型確定拠出年金(企業型DC)

これは、入社以来、退職金の代わりに会社が積立金を負担してくれている制度でした。

そして、2021年2月末に退職したので、これまで企業型DCで積み立てた資産を個人型確定拠出年金(iDeCo)に移管してね~というお知らせが、2021年3月中旬に届きました。

退職金とはいえ、年金なので、今すぐには受け取れないんですね…残念。

とはいえ、最初からリスク資産への割り振りも多くして自分で運用して、退職前の2年間ほどはマッチング拠出もしていたので、会社が積み立てた元本よりも大きく成長してくれていました。

この資産を今度は、iDeCoに移して、今から65歳まで積立を継続できるというのですから、ありがたい話ですね。

※ちなみに、退職後、企業型DCの制度がある会社へ再就職する場合も同じように移管する必要があります。その場合は詳しくは転職先の人事部など担当部署へお問合せの上、手続きしてくださいね。

さて、どこの証券会社に移そうか…

さて、どこの証券会社に移そうか…

iDeCoに移さないといけないのはわかっていて、あらかじめ、どこに移すかを調べていました。

銀行で取り扱っているiDeCo情報も見てみましたが、手数料などの観点から、証券会社がよさそうと判断。

私が現在保有している証券会社の口座は、マネックス証券、楽天証券、SBI証券の3つ。

最初に目を付けたのは、SBI証券

iDeCoのサイトで調べたところ、取扱商品数が多く、各商品の信託報酬も低いのは、SBI証券のようでした。

また、口コミでもSBI証券でiDeCoに加入している人が多い印象でした。

だったら、SBI証券にしよう! 書類が届いたらすぐに手続きだ!

そう思っていたのに、簡単にはいきませんでした…

見慣れたJIS&Tから、iDeCoへの移管を促す手紙が届いて、確認したところ、対象の金融機関に「SBI証券」が入っていません。

「楽天証券」と「マネックス証券」は入っていました。

記録関連運営管理機関(またの名を、レコードキーパー)…ってなに?!

どうして?! iDeCoの公式サイトには載っていたし、SBI証券のサイトにもiDeCoのことは載っているのに!!

そう思って、よくよく調べてみると、「記録関連運営管理機関」という言葉に行き当たりました。

記録関連運営管理機関 とは…

記録関連業務を行う運営管理機関のことをいいます。レコードキーパー(RK)とも呼ばれます。
加入者の方の個人情報の記録管理、加入者の方からの運用指図のとりまとめ及び事務委託先金融機関等への通知、給付を受ける権利の裁定等の業務を行います。

引用:iDeCo公式 用語集より

…なるほど、なるほど。

SBI証券は、SBIベネフィット・システムズ株式会社という会社がレコードキーパーのようです。

そのため、JIS&Tからの金融機関情報には含まれていなかったんですね。

レコードキーパーは、4社あり、今回悩んだのは、2社。

これまでと変わらないJIS&Tにするか、新たにSBIベネフィットにするか…

  • SBIベネフィット・システムズ株式会社
  • 損保ジャパン日本興亜DC証券株式会社
  • 日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社(JIS&T)
  • 日本レコード・キーピング・ネットワーク株式会社(NRK)

マネックス証券、楽天証券とSBI証券の3社の条件を見比べて、再検討

レコードキーパーのことは悩んでもよくわからないので、いったんわきにおいて、改めて証券会社3社を比較してみることにしました。

証券会社商品数ここがポイントレコードキーパー
マネックス27低コストの商品が多い
eMaxisSlimの取り扱いあり
JIS&T
楽天31ターゲットイヤー型の商品ありJIS&T
SBI36取扱商品数が断トツに多い
eMaxisSlimを中心に幅広く取り扱い
SBIベネフィット・システムズ
3社のiDeCoを比較(2021年時点)

その他に、参考にしたのは、お金の総合サイト ダイヤモンドザイの各証券会社のiDeCo紹介ページです。

https://diamond.jp/articles/-/142496
https://diamond.jp/articles/-/124565
https://diamond.jp/articles/-/183892

最終的に選んだのは、マネックス証券

楽天証券は、あまりなじみのない商品が多い印象でした。

どうせなら、なじみのあるeMaxisSlimがある証券会社にしたいなと、SBI証券、マネックス証券の2社に絞って検討。

最終的に、レコードキーパーを変えず、マネックス証券にすることにしました。

JIS&Tの方が馴染みだしな…という判断です。

はじめて口座開設したのがマネックス証券なので、なんとなく…というのもあります。

iDeCo移管までの手続き

iDeCo移管までの手続き

マネックス証券のサイトから「企業型確定拠出年金の移管」を選択して、書類を請求。

数日で、書類が届きました。

書類請求の際に、入力できる情報を入れておくと、プレプリントされていました。ありがたいです。

必要な情報を記入して、返送。

審査があるらしく、1~2か月で移管が完了するとのことです。

また、移管が完了したら、追記していきたいと思います。

運用していた資産が待機資金になりました(2021/5追記)

手続き開始から1か月ほどで、これまで運用していた資産がすべて「待機資金」となったことをマネーフォワードで確認しました。

待機資金になった!

5月10日くらいが過去最高額の運用益で、そこには及びませんが、まぁまぁ悪くない額で待機資金になったので、よかったです。

約15年運用して、投資元本に対して、1.5倍くらいになりました。

この後、この待機資金が、移管先のマネックス証券で指定した商品の購入資金になるということですね。

今度は、少しでも相場が落ちている時に買えると嬉しいなと思います。

待機資金から投資信託が購入され、iDeCoの運用が始まりました(2021/6追記)

6月のある日のこと、マネーフォワードで日課の資産チェックをしていると、待機資金が購入指定していた投資信託になっていました。

全資産を一括で、投資信託購入の指示をしていたので、一気に切り替わったようです。

資産は全て、全世界株式にしました。

企業型DCの時は債券も含めていましたが、悩んだ末に、今回は次の理由から、株式オンリーとすることにしました。

  • 預金を含めてみた時にリスクを取りすぎではないこと
  • 年金なのでこれから30年近く運用すること
  • 利益に対して非課税なので、今の時点で100%安全資産は勿体無いと考えたこと

全世界株式とした理由

流行りの米国株式ではなく、全世界株式を選んだ理由としては、今後30年間米国のみというのは微妙かな?と感じたからです。

とはいえ、現在の全世界株式の資産構成の大半は米国株です。

それだけ今は米国が強いと言うこと。

今後他の国が強くなれば、株式の比率はおのずと変わってくでしょうから、自分でごちゃごちゃ考えなくていい全世界株式を選びました。

一括購入した理由

一気に移管するのも怖いなぁと考えて、ドルコスト平均法を取るべきか悩みました。

ですが、山崎元さんが著書で、「投資に回せる額が決まっているのなら資産を寝かせるより、一括投資した方が合理的」と語っていたのを思い出し、一気に購入することにしました。

元々、企業型DCで運用していた資産なので、運用し続ける状態を作る方が正しいでしょう。

無事に育っていってくれるといいのですが…

この資産の状態は、今後、月次で書いているインデックス投資記録にて確認していきます。

ではまた。

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この記事を書いた人

在宅フリーランス。姉妹の母。
2021年1月FP3級合格。2021年に会社員から働き方を変えようとフリーランスになりました。
ココナラ、業務委託、YouTube、コンテンツ販売などいろいろチャレンジしていることを備忘録として記録しています。

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